本物の梅干し・昔ながらの梅干しの作り方

こんにちは、上原まり子です。

 

昔の人にとって梅干

いざというとき頼りになるお薬でもありました。

強力なパワーを持つ頼りになる存在でした。

 

しかし、現代の梅干は偽物?が多く出回るように・・・

利便性や口当たりの良さを優先したものでは、

体を整えたり元気を出したりすることができません。

 

昔ながらの梅干

元気モリモリ!に年中過ごしませんか。

 

マクロウタセ梅干

 

 

目次

薬要らず!健康管理に万能な、
本物の梅干を作ろう!

梅干しはごはんを美味しく食べるためだけではなく、

強力なパワーを持つお薬のような食材。 

 

自分に、家族に、いつでも常備したい

とっておきの赤い宝石です!

 

マクロビオティックでも

体のバランスを整えるために、よく使います。

 

着色料や保存料、甘味料などを使った梅干が、

残念ながら市販品ではとても多いです。

これですと、お薬替わりにはならないですし、

せっかくの梅がもったいない・・・

 

安心できる本物、そしてとびきりおいしい梅干し

ご家庭でも作ってみませんか?

 

 

梅干はこんなにお役立ち!梅干の効能

 

◎ 疲労回復効果がある

疲れたときに発生する乳酸を抑制する効果があります。

*たたいた梅干、おろしたしょうが、溜まり醤油、三年番茶を混ぜた梅醤番茶は
 お手当ドリンクとして人気。

 

殺菌作用がある

食中毒を防ぐので、お弁当に入れるのは大変おすすめ。

 

梅酢も抗菌作用があるので、

おにぎりを作る際の手水に使うと良いですよ。

*おなかを壊したときなども薬代わりにいいですね。

 

インフルエンザ予防にも一役

ウイルスを退治するほど強い力があります。

*飴玉よりも、一日一粒の本物の梅干がいいですね。

*お子様には水につけ塩分を減らしたり、ちぎって量を少なくしてあげましょう。

 

◎ 胃がんの予防になる

胃がんの原因とされるピロリ菌を抑制します。

 

◎ 動脈硬化、心臓病予防にも

血を綺麗にし、流れもよくします。

 

梅から抽出したエキスは

不規則な生活や喫煙、ストレスなどにより

血液中のアンジオテンシン(血圧を上げる物質)が

増加することを防ぎ、動脈硬化や高血圧を予防してくれます。

 

◎ 生活習慣病を防ぐ

高血圧、糖尿病、脂質異常症などを防ぎます。

 

小腸で糖質を吸収する

α-グルコシダーゼという酵素を抑制することで

糖尿病を予防する働きがあります。

この酵素を抑制し、糖質の消化吸収を抑え食後に

血糖値が上がることを防ぐことができます。

 

◎ ダイエットにも効果的

脂肪を燃焼させることができます。

 

◎ 美容にも嬉しい

活性酸素をおさえ、抗酸化作用が期待出来ます。

 

◎ 集中力のアップ、脳の活性化

勉強や仕事に集中したいときはぴったり。

体、気を引き締めます。

 

 

パワフルな本物の梅干を漬けるために
絶対守りたい5つのコツ

こんなに効果のある梅干ですが、パワー十分にしたいなら、

伝統的な作り方で漬けることが大事です。

 

はちみつや砂糖を使う方法、

漬ける期間を短くする方法等を用いると、効果も半減。

ぜひ、昔ながらの作り方をどうぞ。

 

その1 材料を選ぶこと

有機栽培の梅・ 自然塩 、無農薬の赤紫蘇(あかしそ)と、

安心安全な材料を用意しましょう。

 

その2 材料の消毒(腐敗防止)

瓶は熱湯で消毒したあと焼酎で拭く作業も入れ、

しっかり殺菌して使いましょう。

 

その3 梅雨明けに干す

天日干しをし、しっかり乾かし(長期保存可能に)、

また、太陽のパワーを入れましょう

 

雨に濡れるとカビの原因となります。絶対に雨が降らない

カンカン照りなお天気の日を狙い、三日三晩干しましょう

 

その4 砂糖やはちみつなど余計なものを使わない

甘くすると風味はよくなりますが、

持ちが悪くなりますし、薬としての効能は薄れます。

(砂糖類は血糖値を急激にあげたり、

 血液を酸化させやすい、体も心も疲れやすくなります)

 

その5 適切な道具を選ぶ(ざるや瓶、重し)

プラスチック容器で長い間漬けると、

その成分が染み出てくる危険性があったり、

臭いがうつる事も考えられます。

 

陶器や琺瑯を使うなど、吟味しましょう。

必要な道具や手順をざっと頭にいれてから

取り掛かりましょう。まずはお買い物へ!

 

 

梅干作りのお買い物リスト

 

【道具】 

◇ざる

  

竹で編んだ平たく大きな円形の物を用意しましょう。

外に干す時に使います。

 

◇瓶(漬け込み用)  

陶器製がおすすめ。常滑焼が有名です。

2キロ漬けるなら瓶は6合(4.5リットルサイズ)

蓋はガラスのものもあります。梅酢が上がってくるのがすぐに確認出来、便利ですね。

 

◇重石  

陶器でできたものが売っています。

水分が染みず、おすすめです。

2キロ漬けるなら重石は2〜4キロのものを。

 

◇保存容器  

陶器製

 

琺瑯(野田琺瑯ホワイトシリーズ)

参考リンク(メーカーページ):http://www.nodahoro.com/products/9/

 

ガラス製 イワキ

参考リンク(メーカーページ):
https://www.igc.co.jp/product/plist/storage-containers/

 

ガラス製 WECK

参考リンク(メーカーページ):http://www.weck.jp/lineup/

 

容器は、長く保たせられますし、

香りもうつらず材質の成分が染み出しませんから、

清潔なガラス瓶(煮沸消毒可能)や

琺瑯の容器がおすすめです。

 

 

*ざる、瓶、重石は梅干作りの季節には

 どこのホームセンターでも目立つところに売っています。

 

 

【消毒用焼酎】

アルコール度数が高めのものにしましょう。

ホワイトリカー、35度〜の焼酎など

 

【梅干用材料】

◇梅  

大粒、梅干用のもの

おすすめ・・大粒でやわらかくおいしい南高梅

 

◇塩   

自然塩

ミネラル成分がしっかり残った

味も深い自然な塩を使いましょう。

海の精 など

 

◇赤しそ  

もみ紫蘇用

梅干に赤い自然な色をつけます。

また、塩気の多い中に加える事でバランスも整えます。

 

 

本物の梅干作りの注意点

今日は伝統的な塩気の強い梅干しの作り方をお伝えします。

 

塩分が気になる?

(昔ながらの製法で作られた、

 ミネラルたっぷりの本物の自然塩を使えば心配無用です。

 もちろん食べ過ぎるものではないです♪)

 

減塩してしまうと、腐りやすかったり

体を引き締める効果が薄れます。

 

塩分濃度は控えずに作り、

食べる量や献立のバランスを考えればよいですね。

 

カビが気になる?

塩を使うことで腐敗が防げるので、

かえって減塩のほうが持ちが悪くなります。

濃度を守りましょう。

 

また、作る際の衛生にも気をつけましょう。

清潔な手や道具を使う、

消毒をきちんとするようにしましょう。

 

砂糖やはちみつはなぜ使わないの?

梅干は陽性という引き締める力が強い食材、

お手当、お薬としてもよく使います。

 

これに、お砂糖などが入っていると

そのエネルギーが偏り、効果が減ってしまいます。

 

 

本物の梅干の作り方

 

【用意するもの】

 

・梅

2キロ

(南高梅など中~大粒・果肉が厚いもの、傷がないもの)

・塩

400g(20%)

・焼酎 

100cc程度  

・容器 

瓶がおすすめ

・重し 

こちらも陶器のものがありますよ

・赤紫蘇 

400g

(画像は茎から葉を外した様子。

 1本に沢山の葉がついています)

 

・もみ紫蘇用の塩 

68g

 

 

【手順】

 

1.梅を追熟させる

(青くてかたい梅の場合、数日置いて黄色く完熟に。

 写真参照。とても良い香りになります)

 

 

2.洗って水けをふき、へたをとる

おへそのようにくぼんだところにある黒い点を、

竹串でとります。

 

 

 

3.容器を消毒する

煮沸消毒または熱湯をかけて消毒のあと、

容器、重し、ふたすべてを焼酎などで拭きます。

 

 

4.底に塩をまき(瓶のそこが隠れるくらいにまんべんなく)

  梅、塩、梅と重ねていく。

塩は2/3を交互にまき、最後に上にかぶせるのに1/3使用する。

 

 

5.上には塩を多めにふる。

最後に焼酎を軽く回しかける(カビ防止)

 

 

6.重石をしてからふたをして、しばらく置く

 

 

7.2~3日で梅酢が上がってくる

(フルーティーで良い香り!)

 

 

赤紫蘇が出回るまではそのまま置いておく。

 

*梅酢が上がってこない!?というときは・・

(1)塩の分量・・・少ないとなかなかあがらない

(2)容器の底に塩がたまっていないか?

→たまっていたら、重石を一度外し、容器を

ゆすり、塩を全体に行き渡らせ、もう一度落し重石をする

(3)落し蓋がきちんと梅の上にのっているか確認

(4)重石の重さは?・・・梅が浮き上がらない程度の重石

※作業中は水けを加えたり、梅に触らないように注意!!

 

 

8.赤紫蘇が手に入り梅酢も十分上がっていたら、
  もみ紫蘇の用意

紫蘇をよく洗い、塩をまぶして軽くもみ、

15分くらい置いておく。

 

 

よくもんで灰汁(あく)を出す。2~3回繰り返す。

 

 

 

9.8のもみ紫蘇に梅酢をあわせて、葉をほぐし、

  梅干しの瓶の中に入れる

(きれいな赤い梅干しに染まっていきます)

 

 

10.梅雨明けまで保管する

 

 

11.梅雨明けのお天気が続く日に(天気予報をチェック!)

   3日3晩干す

ざるにあげて梅干、もみ紫蘇を日陰に干す。

 

 

ベランダでも可能です。途中裏返しましょう。

梅酢は瓶にいれたまま、ふたは外し、

ラップをし干して日光消毒。

 

 

12.ふたたび梅ともみしそを瓶に戻し漬けておく

 

 

 

 

まとめ

 

干しした梅はこのあと保存します。

『赤梅酢に戻して保存する方法』

梅酢には漬けずにそのまま保存する方法』
があります。

(我が家は梅酢に戻し1年保存してから食べます)

赤梅酢に戻すと“鮮やかな色に仕上がる、果肉がみずみずしくなる、酸味がしっかりする”、

そのまま保存すると“色は控えめ、果肉はねっとり、酸味は強すぎず落ち着いた味”に。

ともに3ヶ月後くらいから塩味がなじみ美味しく食べられます。
日の当たらない常温保存でOKです。

 

 

美味しい梅干しで

より健康な毎日をお過ごしくださいませ♪

 

*お子さんには塩抜きをしたり、少量にするなど

 あまり強い味のものを多くあげないように注意します。

 

自然の恵みに感謝して、季節の流れに沿った食べ方を。 

体も心も喜びます♪